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作品の話題4
「名物団子嫁献立」
八幡宮前の団子屋 新婚の息子千之介と
嫁のお鶴は仲が良い
それが気にいらぬ母お虎はお鶴につらく当たる
二人はいっそ心中しようと琵琶湖のほとりにさ迷い出る
夕渡りでは  まだ物語の中にいる様子の息子に 祖父と父が付き添う
二人の提灯光の輪が 先が心もとなげな 千之介の足元を照らす
二つ光の輪に導かれ 静々と歩を進める千之助

描き進むうちに 提灯に照らされて夜道を歩くイメージが浮かんだ
幼い日の体験なのだろうか
提灯が地面に落とす光の輪
夕闇の中 付き添う人がさしかける光だけを 
よすがにして おぼろげにつづく細道をいそぐ
いったい どこに行こうというのか
提灯の光にまとわりつき
ぼんやりとゆらぎつづける自分のこころ
 


 

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