2024年河瀬 昇
目と手のちょっと先へ 展
同時開催:森聖華展/武田充生 谷本めい展/吉田果歩展/望月嶺展
開期:2024年11月23日(土)—12月1日(日)
11月27日(水)休廊
Open 12:00-Close 18:00
せんびゃく堂画廊
せんびゃく堂画廊
東京都台東区上野6-7-18
休廊日 11月27日(水)
2024年展示予定作品
by NOBORU KAWASE
「輝虎配膳」2024 162×130.3cm
2023年 長浜曳山祭り 子ども歌舞伎
伊部町組 翁山 信州川中島一幕輝
虎配膳より
横柄な客 越路に堪忍袋の緒が切れた輝虎 後の上杉謙信は
烏帽子をかなぐり捨て もろ肌脱いで太刀を抜く
付き添う娘お勝は 言葉が不自由だが
琴の音色に乗せて母の命乞いをする
「大名の夕渡り」2024 130.3×97cm
2024年 長浜曳山祭り 子ども歌舞伎
本町組 春日山 釣女 より
「釣女」は能や狂言から題材を取った「能取物」の一つ
背景に松 両袖に竹を描いた「松羽目物」でもある
夕渡りでも 歩む大名の凛々しさが際立つ
背後に付き添う誇らしげな近親にも 拍手喝采が投げかけられる
「大名一行の道行」2024 130.3×97cm
2024年 長浜曳山祭り 子ども歌舞伎
本町組 春日山 釣女 より
妻をめとりたいと願う京の大名は 春日大社に詣で願をかける
そのかいあって 可憐な上葛を妃に釣り上げ意気揚々とと帰路に着く
一方、あやかろうとした太郎冠者は醜女を釣り上げ
逆に釣り糸をくわえさせられて しおしおと付き従う
背景にはサント・ヴィクトワールに似た滑り台型の伊吹山を望む
田園風景が広がる
桜や菜の花 名もない小花があたり一面に咲き乱れ 春爛漫の景色が広がる
「千之助の夕渡り」2024 130.3×97cm
2024年 長浜曳山祭り 子ども歌舞伎
御堂前組 課皷山 名物団子嫁献立 より
「名物団子嫁献立」
八幡宮前の団子屋 新婚の息子千之介と嫁のお鶴は仲が良い
それが気にいらぬ母お虎はお鶴につらく当たる
二人はいっそ心中しようと琵琶湖のほとりにさ迷い出る
夕渡りでは まだ物語の中にいる様子の息子を 祖父と父が
優しく付き添う
二人の提灯光の輪が 見えぬ人生の行く手をほのかに照らし
出すかのように 千之介の足元を照らす
二つ光の輪に導かれ 静々と歩を進める千之助
見出し h2
「御幣使の夕渡り」2024 130.3×97㎝
2024年長浜子ども歌舞伎 御堂前組 課皷山の夕渡りの情景より
夕渡りは 4月13日の夕刻 長浜八幡宮から出発し 大手門通りを練り歩くとっぷりと夕闇に包まれた神社の境内は 大勢の見物客にあふれている各山組のにぎやかなシャギリの笛の音や 威勢の良い若衆たちの「ヨイサー」のかけ声が響き渡る一番山の課皷山の先頭には 御幣使だけでなく 三番叟の演者の顔も見える
「侍従太郎の夕渡り」2023 72.7×53cm
瀬田町組 萬歳桜 御所桜梁川夜討 弁慶上使の場
侍従太郎は 主君のために命を差し出す
その雄姿に近しい人たちが寄り添い
夕渡りの道中を歩む
「知慧内 実は御厨鬼三太の夕渡り」2023
72.7×65.2cm
2023年 長浜子ども歌舞 呉服町組 常盤山
鬼一法眼三略巻 今出川菊畑の場
鬼三太はひょうきん者だが
寅蔵 実は牛若丸の忠実な部下である
その主人に実の兄弟の殺害を命じられるが
人の道に反するとかたくなに拒む
そんな人情味あふれる鬼三太が
夕渡りで見得を切る
「常盤山の稽古場情景より」2023年72.7×65.2cm
2023年 長浜子ども歌舞 呉服町組 常盤山
鬼一法眼三略巻 今出川菊畑の場
川村先生苦心のきめポーズ
指導に応え必死に演じる役者たちが初々しい
「孔雀山千穐楽の情景より」2023 72.7×65.2cm
各山の千穐楽も次々にお 開きになり
灯りとシャギリが消えてゆくのは
寂しいものである そんな中 駅向こうの孔雀山 まだまだ終わらないと
若やいだ音色を響かせている
役者と家族が名残惜し気に
記念撮影をしている
「まちなかを練り歩く神楽」
2023年72.7×50.6cm
春3月 豊国神社の大祭に合わせ
神楽がまちなかを練り歩き
家々の繁栄 祭りの成功を祈願して回る
「文泉堂書店前に集う旧友たち」
2024 91×72.7㎝
2023年春 まちなか展会場にて
滋賀県立高島高校の美術部の懐かしい面々
いつしか年月は流れ
かつての紅顔の美少年たちも
好々爺に変貌している
画面左端は文泉堂のご主人 吉田氏
「せんびゃく堂画廊に集う旧友たち」
2024 91×72.7㎝
23年秋 せんびゃく堂まちなか展会場にて
滋賀県今津町立今津中学校の
同級生を主とした懐かしい面々